釧路アイヌ語の会の奥田さんを講師にお招きし、アイヌと「カムイ」の関係について学ぶイベントを行いました。
まず奥田さんからは、人間をとりまくほぼすべてのものがカムイ(=神)と見なされていたというお話から始まり、色々な動植物の写真や物語などを交えて、アイヌの人々とカムイとのかかわりについてレクチャーしていただきました。アイヌの自然観がとてもよくわかり、参加者の皆さんは熱心に耳を傾けていました。
続いて屋外に出て、冬のカムイたちの痕跡を探しに出発しました。雪の降る中、エゾユキウサギの足跡や糞が見つかり、奥田さんからはアイヌの用いたウサギ用の罠の仕組みを、ぬいぐるみを用いながらわかりやすく説明していただきました。
そのほか道中では、ツルウメモドキやケヤマハンノキなど、アイヌの人たちの用いた植物についても触れ、彼らの世界観とともにその実用的な知識に、参加者の皆さんは感心しきりの様子でした!