釧路湿原の保護と利用

釧路湿原利用者のみなさまへ

釧路湿原はタンチョウをはじめとする貴重な野生動植物の宝庫です。
決められた木道以外を歩いたり、ゴミを捨てたりすることは、
湿原に生息・生育する動植物に大きな影響を与えてしまいます。

釧路湿原の保護と利用

釧路湿原は明治以来の開拓にとって多くの困難が伴ったため、役にたたない、どうしようもない土地と考えられ、「谷地(やち)」などと呼ばれていました。
しかし近年、この「不毛の大地」は国立公園指定やラムサール条約登録などで「世界の財産」として注目されるようになりました。

ラムサール条約 ラムサール条約

ラムサール条約は、国際的に重要な湿地を国際協力を通じて保全することを目的とし、水鳥の生息地としてだけではなく、湿地そのものが持つ機能・資源・価値を将来にわたり維持していこうとする条約です。
釧路湿原は、昭和55年6月にラムサール条約の日本国内第1号の登録湿地として登録されました。

湿地の賢明な利用 湿地の賢明な利用

ラムサール条約では、湿地の保全を促進するとともに、その湿地をできる限り適正に利用することも期待されています。「湿地の賢明な利用とは、湿地の価値を認識し、その生態系を維持できるような方法で湿地を持続的に利用する」ことです。

自然再生事業

環境省、国土交通省、農林水産省、関係自治体、専門家、NGO、地域住民などにより、釧路湿原自然再生協議会が設立され、自然再生事業が進められています。