アイヌの歴史に詳しい釧路アイヌ語の会の奥田幸子氏引率のもと、アイヌの人々が利用した植物を観察し、彼らの知恵と世界観を知るイベントを行いました。
丘陵地沿いの樹木を中心に観察し、その中で、木質の硬いヤチダモ(ピンニ)は丸木舟に、ハシドイ(プシニ)は墓標に利用されたことなどを、写真や図を使って教えて頂きました。
今年たわわに実をつけているヤマブドウ(ニカオプ)は、実をもちろん果実酒などの食用にしたほか、蔓を編んでかんじきにも利用しました。
また、冬場にスキーを用いなかったアイヌの人々は、ハンノキ(ニタッケネ)の枝1本で斜面を下る高度な技術を持っていたといい、これには参加者も驚いていました。
そして湿原で今目立っているガマ(シキナ)。
この葉を編んで敷物にしたほか、船の帆にや即席の天幕にして利用していたそうで、非常に重宝されていたことを知りました。
現代人がほとんど知らない使用法や技術が垣間見られ、興味の尽きない会となりました。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました☆