釧路湿原基礎知識

 『釧路湿原国立公園』は、昭和62年7月に国内28番目の国立公園として誕生しました。
当初、広大な湿原部分と湿原東部に位置する海跡湖や周辺丘陵部を含む26,861haが指定され、平成23年9月に28,788haに公園面積が拡大されました。自然環境の保護や適正な公園利用を図るため、公園計画が定められています。

◆指定の理由(釧路湿原国立公園指定書より抜粋)
 本地域は、北海道の東部、釧路川に沿って展開する我が国最大の湿原、釧路湿原を中核とする地域である。釧路湿原においては、他の地域では既に喪失してしまっている我が国の平野部の原自然が保存されており、湿原全体を支配するヨシと散在するハンノキ林、蛇行する河川等が構成する自然性の高い広大な水平的景観は、我が国では他に類例のない特異性を持っている。
 高層湿原、中間湿原、低層湿原それぞれに特徴的な植生が見られ、特別天然記念物タンチョウをはじめとする各種鳥類のほかキタサンショウウオ、エゾカオジロトンボ等貴重な動物が生息している。
 また、湿原の主要部は、「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」(ラムサール条約)の登録湿地とされるなど本湿原は国際的にも高く評価されている。
このように、壮大な景観を有し、貴重な野生生物が分布する本地域は、我が国を代表する傑出した自然の風景地であるので国立公園として指定し、風致景観を保護するとともに、これらの自然の特性を活かした利用の増進を図ろうとするものである。

◆釧路湿原データ
日本で最も広い湿原。
東西最大幅25km、南北36km
(新版釧路湿原:釧路新書より)
面積22,070ha(湖沼含む)
(2004年の釧路湿原植生図、環境土地利用図、航空写真を基に釧路湿原自然再生協議会が算出)
 東部に塘路湖、シラルトロ湖、達古武湖の3つの海跡湖があります。
 釧路湿原は、わが国最大の湿原で、東京の都心がすっぽりと入ってしまいます。
 北から南までの距離は、埼玉県の大宮駅から東京都の品川駅までの距離に匹敵します。

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釧路湿原基礎知識

釧路湿原はヨシ・スゲ湿原、ミズゴケ湿原、中間湿原で構成されますが、ほとんどがヨシ・スゲ湿原です。
釧路湿原の地層は表面から1~4mには泥炭層が敷き詰められており、その下には泥や砂、小石、海の貝などの化石を含む地層となっています。
釧路湿原は西側が高く東側が低く、東側に河川や湖沼が集まっています。


◎植物約700種、昆虫類約1,100種、魚類38種、両生・爬虫類9種、鳥類200種、哺乳類39種

(環境省ホームページより)


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