
アイヌ民族の伝統的な楽器「ムックリ」を作りました。
彫刻刀の正しい使い方について解説があったのち、配布資料や世界各国の口琴を見ながら、ムックリの音が出る仕組みや、アイヌ文化の中で根曲がり竹が主な材料であったことなどを学びました。学んだ知識をもとに、参加者はムックリの完成版についてイメージを膨らませました。
彫刻刀で竹を削る作業では、音が鳴る仕組みをイメージしながら、振動する箇所である楽器の心臓部を慎重に削る作業を続けました。力が入り過ぎて竹を割ってしまった子もいましたが、薄く綺麗な振動を響かせるムックリの原型が完成しました。
次に、押さえる手の位置を決める紐を結び、もう一方の先に振動を生み出す紐と籤(ひご)を結んで、いざ音出しです。
これはなかなか難しく、持ち手の肘を水平に保ちながら、手首にスナップを効かせて紐を振動させます。最後にその振動を口に響かせるコツを教わりました。各々が音を出せるまで練習をし、更に音色が良くなるよう調整を繰り返しながら、ムックリを完成させました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。



