

国立公園に指定された頃から温根内をはじめとする釧路湿原を見守り続けてきた佐藤氏に講師を依頼し、この30年程度の間に温根内周辺の環境がどのように変わってきたかを教えて頂きながら探訪しました。
佐藤氏が当時撮った写真と現状を見比べると、例えば木道の入り口ではハンノキを中心とする木々が生い茂り、見通しが悪くなっていることがよく分かりました。
また旧鶴居軌道沿いの丘陵地は土石採取に用いられ、当時は禿山のような様相で、さらにその土砂は新釧路川右岸堤防の増強に使われたという話に参加者も驚いていました。
湿原の植物も分布を少しずつ変えて移り変わっていくことも、写真とともに紹介していただきました。
また、もっと昔の話題として、湿原周辺の遺跡から採掘された土器の欠片なども実際に触りつつ、当時の地形や人々の暮らしを想像しました。
歴史を探訪していろいろなことが見えてきた散策会となりました。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!

